カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋

聴く技術

← トップページへ戻る

 

 

人の話を聴くのは難しいものです。
出来ているようで、ほとんど出来ていないものです。
人の話がしっかり聴けるようになったら、カウンセラーとして半分は合格です。

 

 

積極的傾聴のポイント
@ 不安を取り去る雰囲気をつくり、相手の心を開かせる。
雰囲気作りは非常に大切です。
場所・身なり・表情・言葉使いには、十分気をつけたいものです。

 

A 相手を大切にして、相手以外のことに気をそらせないこと。
他事をやりながら話を聞くなんてもってのほかです。

 

B 相手に対して先入観を持たないこと。
これが1番難しいかもしれません。
最初から、この人はこうだろうとか思って話を聞こう としないことです。

 

C 耳だけでなく、体全体を使って話を聞くこと。
視線の位置も大切です。うなずきも相槌も大切です。
話を聞いているときは、余分な仕草をしてはいけません。

 

D言葉尻にとらわれず、話の趣旨をつかむこと。
相手が何を言わんとしているか理解することです。
理解できたと思った瞬間が落とし穴です。注意してください。

 

E 常に支持的で、逆らわないこと。
「違うな」と思っても、今は言う時ではありません。「そうではないのではないですか」「こういう考え方もありますよ」等の言葉は、全面的に信頼されてから言うべきです。

 

F 対話のペースに注意すること。
早口で喋る人と、非常にゆっくり喋る人がいます。常に相手のペースに合わせるように話しましょう。相手のペースに合わせるのは、驚くほど疲れるものです。疲れて当然です。

 

G できるだけ相手に話させ、相手の立場に立って問題解決を考えること。
あなたができるからといって、相手もできるとは限りません。相手の能力に合わせた解決方法を考えてあげてください。

 

知っているのと出来るのは全然違います。繰り返し繰り返し練習してください。練習は、疲れます。グッタリするぐらい疲れます。それでいいのです。楽してうまくなる 方法はありません。努力あるのみです。
練習相手は、自分の身近な人、大切な人から 始めて下さい。迷ったり、よくわからなくなったり、辛くなったりしたら、近くの信頼のおけるカウンセラーに相談して下さい。

 

 

クライエントへの応答ポイント
@ 言葉に出して受容する。
「はい」「ええ」「いいえ」「なるほど」「そうですか」

 

A 繰り返し技法を使う。
「とても辛いんです」とクライエントが言えば、「とても辛いのですね」と応えます。

 

B 明確化技法を使う。
クライエントの言わんとすることを、「つまり、あなたは、○○なんですね。」と要約してあげること。これは非常に難しく、クライエントに「いえ、そうではありません」と言われると冷や汗が出ます。逆に、「ええ、そうなんです」と言われると、話が弾みます。

 

C 相手が話しやすいように、リードの言葉を入れる。
「それで?」「それで、あなたは、どうされたんですか?」「その時、あなたはどう感じたのですか?」等です。ここで、気をつけたいのは、「どうして」とか「何故あなたは」という質問は多発しないことです。この言葉を投げかけられたクライエントは、責められているような気になってしまうからです。

 

D 共感・支持の言葉を感情をこめて伝える。
例えば、「殺してやりたい」という言葉に賛成はできなくても、「殺してやりたいほど憎い」という気持ちは理解できる筈です。「なるほど!」等の言葉を用い、クライエントの気持 ちを理解してあげてください。

 

 

ページのトップへ戻る

 

カウンセラーが教える「自分が好きになる方法